- アイピーセレクトのグローブはコレクションが多くて、どれを選べばいいかわからない
- LUXURYとG-REAL、ADVANCEで革や作りの何が違うのか知りたい
- 自分のポジションに合うアイピーセレクトのモデルはどれ?
「アイピーセレクト」は2009年に鈴木一平氏が創設した野球用グローブを主力とする専門ブランドで、プロ野球選手から学生野球まで幅広く支持される国産グローブブランドです。骨格や筋肉の動きから道具を設計する「身体との一致」という考え方と、1シーズン戦い抜ける革質に定評があります。
この記事では、アイピーセレクトの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行の野球グローブを全モデル比較します。ポジション別・レベル別のおすすめモデルも紹介しますので、アイピーセレクトのグローブが気になっている人はぜひチェックしてください。
アイピーセレクトとは身体との一致を追求した野球グローブブランド
アイピーセレクトの野球グローブは、大手総合メーカーのように全カテゴリーを網羅するのではなく、守備の道具に軸足を置いて設計されています。ブランドを率いるのはトータルプロデューサー兼デザイナーの鈴木一平氏で、社会人野球を7年経験したのちにグローブづくりの道へ進んだ経歴を持ちます。
阪神タイガースの大竹耕太郎投手や北海道日本ハムファイターズの北山亘基投手が実戦で使用しており、公式カタログにもインタビューが掲載されています。プロが1年を通して使い続けている点が、アイピーセレクトのグローブの信頼性を裏づけています。
アイピーセレクトのブランドコンセプト
アイピーセレクトが掲げるコンセプトは「身体との一致」です。骨・筋肉・体幹といった人体の構造からアプローチし、グローブと身体が調和した自然体のままプレーできることを目指しています。
グローブは手にはめて動く道具であり、身体の動きを止めてしまえば守備そのものが鈍ります。アイピーセレクトの野球グローブは、捕ってから投げるまでの流れを途切れさせないことを判断基準にしているため、動きの中で守るタイプの選手ほど違いを感じ取れます。
アイピーセレクトの特徴・強み
アイピーセレクトの強みは大きく3つあります。1つ目は素材の質で、1シーズンを戦い抜けるだけの革の良さがプロの現場からも評価されています。革の質が落ちるとグローブは途中で型崩れを起こしますが、アイピーセレクトはそこを起点に素材を選び分けています。
3つ目は「育てるグローブ」という発想です。あえて100%に仕上げず、プレーヤー自身が使い込んで完成させる余白を残しています。買った直後から完璧に使える手軽さは薄い反面、使い込むほど自分の手の形に寄っていく作りになっています。
アイピーセレクトの歴史・創業背景
鈴木一平氏は1970年生まれで、1989年から社会人野球を7年経験したのち、1996年に岡山の実家のスポーツ店を継ぎました。現場でプレーした感覚と店頭で選手の声を聞いた経験の両方が、アイピーセレクトのグローブづくりの土台になっています。
現在のアイピーセレクトはグローブ・ミットを起点に、アルモニーアシリーズとしてバット・バッティンググローブ・トレーニング用品まで展開が広がっています。守備の道具で培った身体との一致という考え方を、打撃や練習用具にも横展開している点がブランドの現在地です。
アイピーセレクトの機能とテクノロジー
ここではアイピーセレクトの野球グローブに搭載されている独自テクノロジーを解説します。特許を取得した背面構造から素材のグレード分けまで、モデル選びの判断材料になる要素に絞って取り上げます。
アイピーセレクトの野球グローブを特徴づける独自テクノロジーと素材は、以下の5つです。
- アルモニーアバックスタイル|特許取得の背面構造
- TFB(トゥルー・フィット・バックスタイル)
- アンティーバック
- 薬指リング|捕球を安定させる内部構造
- キップレザーとステアレザー|グレードで選べる2つの素材
アルモニーアバックスタイル|特許取得の背面構造
アルモニーアバックスタイルは、アイピーセレクトの野球グローブを特徴づける独自技術です。グローブの内裏と背面部に特殊な構造を組み込むことで、構えたときや捕球時の力みを取り除き、次の動作へ移る際の安定感を生み出します。特許第6343726号として登録された構造です。
力んだまま構えると、捕ってから投げるまでの動き出しが一拍遅れます。アルモニーアバックスタイルは構えの段階から余分な力を逃がすため、投球フォームの安定や送球までの速さを重視する投手・捕手にとって選ぶ理由になる構造です。
TFB(トゥルー・フィット・バックスタイル)
TFB(トゥルー・フィット・バックスタイル)は、あらゆる打球に対して最適な手のポジションを誘導するバックスタイル構造です。アイピーセレクトはグローブの背面から手の収まり方をコントロールすることで、これまでにないフィット感を実現するとしています。
内野手は同じ打球が二度と来ないポジションであり、捕球姿勢は毎回変わります。手の位置が打球ごとにぶれると送球も乱れますが、TFBはそこを構造で支えるため、守備範囲を動き回る内野手ほど効果を感じ取れます。
アンティーバック
アンティーバックは、手の小さいプレーヤーでもグローブがフィットしやすくなる背面構造です。アイピーセレクトはエントリーラインとジュニア向けラインに採用し、手の大きさによる扱いにくさを構造でカバーしています。
グローブが手の中で遊ぶと、走りながらの捕球や素早い持ち替えで動きが崩れます。手が小さい成長期の選手や、軽快さを優先したい選手にとって、アンティーバックはアイピーセレクトのエントリーモデルを選ぶ際の判断材料になります。
薬指リング|捕球を安定させる内部構造
薬指リングは、薬指の内側にリング状のパーツを設けて捕球時の指の位置を安定させる内部構造です。アイピーセレクトは指1本の収まりを固定することで、グローブ全体の面の作り方をそろえています。
内野手は捕球から送球までが一連の動作であり、指の位置がわずかにずれるだけで持ち替えのタイミングが狂います。動きの中で捕って素早く投げたい内野手に向いた構造で、アイピーセレクトが内野手用に力を入れていることがわかる仕様です。
キップレザーとステアレザー|グレードで選べる2つの素材
アイピーセレクトのコレクションを分ける最大の軸が革の種類です。キップレザーは生後6か月前後の子牛の革で、軽量でキメが細かい最高級素材として位置づけられています。LUXURY COLLECTIONと硬式ミットのKIP LEATHER COLLECTIONに使われます。
キップレザーは手の感覚が伝わりやすい一方、ステアレザーは張りと耐久性で上回ります。十河モデルや大引モデルのように同じ型を素材違いで選べるモデルもあるため、型の好みと革のグレードを分けて考えられる点がアイピーセレクトの野球グローブの強みです。
アイピーセレクトの全モデルの種類を比較
ここではアイピーセレクトの野球グローブとミットの種類と違いを、2026年カタログの現行ラインナップをもとに解説します。アイピーセレクトはコレクション単位で素材とターゲットが分かれるため、グループごとの比較表とモデル詳細を順に紹介します。
アイピーセレクトの野球グローブ・ミットを以下の5つのコレクション別に解説します。
- LUXURY COLLECTION|キップレザーのハイエンドライン
- G-REAL COLLECTION|ステアレザーを採用した主力ライン
- ADVANCE COLLECTION|軽量ステアレザーのエントリーライン
- ミットコレクション|捕手用・一塁手用の全6モデル
- GEXT COLLECTION|少年用とトレーニング用
LUXURY COLLECTION|キップレザーのハイエンドライン
軽量でキメが細かい最高級キップレザーを使用し、クレアシオンパートナー(監修者)が求める繊細な手の感覚を追い求めたハイエンドラインです。ラインナップはすべて内野手用で、日本生命野球部で監督を務めた十河章浩氏と、元プロ野球選手の大引啓次氏が監修に関わっています。上のレベルで戦う内野手が行き着くラインとして、比較表のあとに各モデルを紹介します。
| モデル名 | 監修者 | ポジション | サイズ | ウェブ | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ip.1050-15-Lc(十河モデル) | 十河章浩氏 | 内野手用(セカンド・ショート) | 27.5cm | Ip.18 | 薬指内側リング |
| Ip.1050-18-Lc(十河モデル) | 十河章浩氏 | 内野手用(セカンド・ショート) | 28cm | Ip.18 | 薬指内側リング |
| Ip.002-Lc(大引モデル) | 大引啓次氏 | 内野手用(セカンド・ショート) | 27.5cm | Ip.18 | 指全体の安定重視 |
Ip.1050-15-Lc(十河モデル)

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.1050-15-Lc(十河モデル) |
| ポジション | 内野手用(セカンド・ショート) |
| サイズ | 27.5cm |
| 素材 | キップレザー |
| 利き腕 | 右投げ用 |
十河章浩氏の守備理論を形にした十河モデルの基準サイズです。「手のひらはあまりボールに向けすぎず、グローブをはめた手を自然に下ろすくらいの角度でいい」という考え方をもとに、ボールが自然と収まる構造を追求しています。
素材はアイピーセレクト最高級のキップレザー。カラーはコルク×USAタンとブラック×USAタンの2色で、2026年カタログではRENEWAL表記のモデルになっています。
セカンド・ショートで素早い持ち替えと安定した捕球を両立させたい内野手におすすめです。革を通して伝わる手の感覚を細かく読み取りたい上級者向けのグローブといえます。
Ip.1050-18-Lc(十河モデル)

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.1050-18-Lc(十河モデル) |
| ポジション | 内野手用(セカンド・ショート) |
| サイズ | 28cm |
| 素材 | キップレザー |
| 利き腕 | 右投げ用 |
現代の内野手は大きめのグローブを好むという声を受け、十河氏との対話の中で十河モデルをサイズアップし改良を加えたモデルです。基本設計はIp.1050-15-Lcと共通しながら、28cmという広い捕球面を確保しています。
キップレザーの軽さがあるため、サイズを上げても手の中で重く感じにくい点がアイピーセレクトの作りの巧さです。カラーは2色展開で、2026年カタログではRENEWAL表記となっています。
同じ十河モデルでも、少し大きめのグローブで余裕を持って打球を収めたい内野手に向いています。サード寄りのポジションで強い打球を受ける機会が多い選手にも選びやすい設計です。
Ip.002-Lc(大引モデル)

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.002-Lc(大引モデル) |
| ポジション | 内野手用(セカンド・ショート) |
| サイズ | 27.5cm |
| 素材 | キップレザー |
| 利き腕 | 右投げ用 |
大引啓次氏が監修した内野手用グローブで、手の平の中心よりやや下を軸に据えた設計です。親指・小指をはじめとする指全体の安定感を引き出し、身体の一体感から安定した守備へつなげることをコンセプトにしています。
十河モデルが手を自然に下ろす角度を起点にするのに対し、大引モデルは指全体でグローブをコントロールする感覚を重視します。アイピーセレクトのLUXURY COLLECTIONは、守備理論そのものを選ぶラインだといえます。
指の力でグローブを支える感覚がしっくりくる内野手に合うモデルです。十河モデルとは軸の考え方が異なるため、実際にはめ比べてから決める価値があります。
G-REAL COLLECTION|ステアレザーを採用した主力ライン
「柔」と「剛」を兼ね備えたステアレザーを採用し、芯の素材にもこだわって自然な手の形を追求したラインです。投手用から外野手用まで全ポジションをカバーし、アイピーセレクトのグローブの中で最も選択肢が広がっています。LUXURY COLLECTIONと同じ型をステアレザーで選べるモデルもあり、ブランドの中核を担う位置づけです。比較表のあとに各モデルを詳しく見ていきます。
| モデル名 | ポジション | サイズ | ウェブ | 利き腕 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ip.1050-15-Gr(十河モデル) | 内野手用(セカンド・ショート) | 27.5cm | Ip.18 | 右投げ用 | 薬指内側リング |
| Ip.1050-18-Gr(十河モデル) | 内野手用(セカンド・ショート) | 28.0cm | Ip.18 | 右投げ用 | 薬指内側リング |
| Ip.002-Gr(大引モデル) | 内野手用(セカンド・ショート) | 27.5cm | Ip.18 | 右投げ用 | 指全体の安定重視 |
| Ip.01AR-Gr | 投手用 | 29cm | Ip.01AR | 右投げ用/左投げ用 | アルモニーアバックスタイル |
| Ip.001-Gr | 投手用 | 30cm | Ip.15 | 右投げ用/左投げ用 | オーソドックス型 |
| Ip.051-Gr | 内野手用(ショート・サード) | 28.5cm | Ip.13 | 右投げ用 | TFB搭載 |
| Ip.089-Gr | 内野手用(セカンド・サード) | 28cm | Ip.06 | 右投げ用 | 5本指で縦ライン形成 |
| Ip.RD-Gr | 内野手用(セカンド・ショート) | 28cm | Ip.16 | 右投げ用 | 薬指リング |
| Ip.017-Gr | 外野手用 | 32cm | Ip.08 | 右投げ用/左投げ用 | 深いポケット |
Ip.1050-15-Gr(十河モデル)

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.1050-15-Gr(十河モデル) |
| ポジション | 内野手用(セカンド・ショート) |
| サイズ | 27.5cm |
| 素材 | ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用 |
LUXURY版と同じ十河モデルの型を、ステアレザーで仕上げた内野手用グローブです。2026年カタログでNEW表記が付いた新規モデルで、「柔」と「剛」を兼ね備えた革質によってしなやかさと耐久性が両立します。
カラーはモカ×コルクとナッツ×コルクの2色で、縫糸はホワイト。キップレザーより張りが強いぶん、型がついてからの安定感が長く続きます。
十河モデルの型をまず試してみたい内野手に向いています。張りのある捕球感を好む選手にとって、アイピーセレクトの中で扱いやすい入り口になるモデルです。
Ip.1050-18-Gr(十河モデル)

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.1050-18-Gr(十河モデル) |
| ポジション | 内野手用(セカンド・ショート) |
| サイズ | 28.0cm |
| 素材 | ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用 |
Ip.1050-15-Grを28.0cmへサイズアップしたモデルで、こちらも2026年カタログのNEW表記モデルです。大きめのグローブを好む現代の内野手のニーズに応えたサイズ感になっています。
ステアレザーの張りと28.0cmの捕球面が組み合わさることで、強い打球を受けたときにグローブが負けにくくなります。カラーはモカ×コルクとナッツ×コルクの2色展開です。
広い捕球面と安定感を求める内野手におすすめします。サードやショートで速い打球を確実に収めたい選手に合うアイピーセレクトのグローブです。
Ip.002-Gr(大引モデル)

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.002-Gr(大引モデル) |
| ポジション | 内野手用(セカンド・ショート) |
| サイズ | 27.5cm |
| 素材 | ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用 |
大引モデルの型をステアレザーで展開した、2026年カタログのNEW表記モデルです。手の平の中心よりやや下を軸に置き、指全体で安定感を生み出す設計思想はLUXURY版と共通しています。
キップレザー版と比べると、指に力を入れたときの反発がはっきり返ってきます。アイピーセレクトの野球グローブとしては、指でグローブを操る感覚がつかみやすい部類に入ります。
大引モデルの軸の取り方に納得できた内野手が、日常的に使い込むグローブとして選びやすいモデルです。硬式で長く使う前提なら、革の耐久性の面でも扱いやすくなります。
Ip.01AR-Gr

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.01AR-Gr |
| ポジション | 投手用 |
| サイズ | 29cm |
| 素材 | ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用/左投げ用 |
アルモニーアバックスタイル(特許第6343726号)を搭載した投手用グローブです。投球動作の中で理想的な間を生み出し、安定感のある投球につなげることを狙った、アイピーセレクトの技術思想が最も濃く出たモデルになります。
グローブを構えた段階で背面構造が余分な力を逃がすため、腕だけで投げにいく動きになりにくくなります。投手用としては29cmとやや小ぶりで、フィールディングでも振り回されません。
投球フォームの安定や身体のつながりを重視する投手におすすめです。従来のグローブとは構えたときの感覚が変わるため、新しいアプローチを試したい投手に向いています。
Ip.001-Gr

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.001-Gr |
| ポジション | 投手用 |
| サイズ | 30cm |
| 素材 | ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用/左投げ用 |
あらゆる投球スタイルに柔軟に対応する、クセのないオーソドックスな型の投手用グローブです。特定のスタイルへ寄せていないぶん、アイピーセレクトで投手用を初めて選ぶ場合の基準にもなります。
30cmという標準的な大きさがあるため、握りをしっかり隠したまま構えられます。ステアレザーの張りと組み合わさり、型が決まってからの再現性も高くなります。
奇をてらわない使いやすさを重視する投手におすすめです。先発でイニングを重ねる投手のように、毎回同じ構えを繰り返したい選手と相性の良いモデルです。
Ip.051-Gr

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.051-Gr |
| ポジション | 内野手用(ショート・サード) |
| サイズ | 28.5cm |
| 素材 | ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用 |
TFB(トゥルー・フィット・バックスタイル)を搭載した内野手用グローブです。あらゆる打球に対して最適な手のポジションを誘導し、これまでにないフィット感を実現します。
カラーはチョコ×コルク、ブラック×コルク、コルク×コルクの3色展開。2026年カタログではRENEWAL・NEW COLOR表記となっており、型と配色の両方が更新されています。
推奨ポジションはショート・サードで、広い守備範囲を動き回りながら捕り方を変える内野手におすすめです。深いポケットのぶん持ち替えは一拍増えるため、送球の速さを最優先する選手には別の型が向きます。
Ip.089-Gr

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.089-Gr |
| ポジション | 内野手用(セカンド・サード) |
| サイズ | 28cm |
| 素材 | ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用 |
捕球面の広さと操作性を両立させた内野手用グローブです。5本の指で縦のラインを作ることで面が崩れにくくなり、正面から確実に打球を収められます。
アイピーセレクトの内野手用の中では、面で捕る感覚がわかりやすいタイプに入ります。指の使い方を教わっている段階の選手でも、形が作りやすい設計です。
推奨ポジションはセカンド・サードで、打球の正面に入って堅実に処理したい内野手に合います。動きの中で捕るスタイルよりも、基本に忠実な守備を積み上げたい選手向けです。
Ip.RD-Gr

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.RD-Gr |
| ポジション | 内野手用(セカンド・ショート) |
| サイズ | 28cm |
| 素材 | ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用 |
トータルプロデューサーの鈴木一平氏がドミニカ共和国を訪れた際、型にはまらず自然な形でボールを捕る選手たちの動きを参考に開発した「世界を目指したグラブ」です。シングルキャッチや逆シングルがしやすく、スピーディーな持ち替えにつながります。
グローブを立てて動きの中で捕るスタイルを前提にしているため、正面で受け止める型とは使い方が変わります。捕球姿勢を固定せずに守る選手ほど、アイピーセレクトの設計意図がはまります。
セカンド・ショートで持ち替えの速さを武器にしたい内野手におすすめです。ゲッツーの中継のように、捕ってから投げるまでの時間を削りたい場面で効いてきます。
Ip.017-Gr

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.017-Gr |
| ポジション | 外野手用 |
| サイズ | 32cm |
| 素材 | ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用/左投げ用 |
G-REAL COLLECTION唯一の外野手用グローブです。ポケットが深く、走りながらの捕球でもボールが安定して収まります。特定のスタイルに寄せていないため、外野手であればポジションを問わず使えます。
32cmという大きさはフライを収める安心感につながる反面、手の小さい選手には振り回される場面も出ます。ステアレザーの張りがあるため、型がつくまでは扱いに慣れる時間が必要です。
深いポケットで確実にフライを処理したい外野手におすすめです。硬式で本格的に外野を守る選手が長く使う前提で選ぶモデルといえます。
ADVANCE COLLECTION|軽量ステアレザーのエントリーライン
強度に優れた軽量ステアレザーを使用したエントリーラインです。ラインナップはすべて2026年カタログのNEW表記モデルで、投手用・内野手用・オールラウンド用・外野手用と主要ポジションを一通りカバーします。本体カラーによってラベルの色が変わるAc限定ラベルを採用している点も特徴で、比較表のあとに各モデルを紹介します。
| モデル名 | ポジション | サイズ | ウェブ | 利き腕 |
|---|---|---|---|---|
| Ip.019-Ac | 投手用 | 30.0cm | Ip.04 | 右投げ用/左投げ用 |
| Ip.077-Ac | 内野手用 | 29.5cm | Ip.23 | 右投げ用 |
| Ip.055-Ac | 内野手用 | 27.5cm | Ip.06 | 右投げ用 |
| Ip.058-Ac | オールラウンド用 | 29.5cm | Ip.09 | 右投げ用/左投げ用 |
| Ip.003-Ac | 外野手用 | 31.0cm | Ip.14 | 右投げ用/左投げ用 |
Ip.019-Ac

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.019-Ac |
| ポジション | 投手用 |
| サイズ | 30.0cm |
| 素材 | 軽量ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用/左投げ用 |
オーソドックスでやや小振りな投手用グローブです。アンティーバックを採用することでフィット感が高まり、フィールディング時の操作性にもつながります。
軽量ステアレザーを使うことで、G-REAL COLLECTIONの投手用より手への負担が軽くなります。革のグレードは一段下がりますが、扱いやすさでは上回る構成です。
初めてアイピーセレクトを使う投手や、軽さと操作性を優先したい選手におすすめです。バント処理や一塁カバーで動く機会が多い投手にも合います。
Ip.077-Ac

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.077-Ac |
| ポジション | 内野手用 |
| サイズ | 29.5cm |
| 素材 | 軽量ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用 |
浅く使うこともがっちり掴むこともでき、あらゆるプレーに対応する内野手用グローブです。ADVANCE COLLECTIONの内野手用としては大きめの部類に入ります。
捕り方を1つに絞らない設計のため、守備の形がまだ固まっていない選手でも使い道が広がります。軽量ステアレザーのおかげで、29.5cmでも重さは気になりません。
状況に応じて捕り方を使い分けたい内野手におすすめします。サードやショートで大きめのグローブを求める選手にとっても現実的な選択肢です。
Ip.055-Ac

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.055-Ac |
| ポジション | 内野手用 |
| サイズ | 27.5cm |
| 素材 | 軽量ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用 |
ポケットがやや深く、捕球面の中心で安定して捕れる内野手用グローブです。ADVANCE COLLECTIONの中では小振りな27.5cmで、扱いやすさを重視した設計になっています。
小さめのサイズと軽量ステアレザーの組み合わせにより、グローブが手の延長のように動きます。一方で、捕球面が狭いため、当てるだけの雑な捕り方ではこぼれやすくなります。
セカンド・ショートで軽快に動きたい内野手におすすめです。面の中心で捕る基本を身につけたい選手が使い込むのに適したアイピーセレクトのグローブです。
Ip.058-Ac

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.058-Ac |
| ポジション | オールラウンド用 |
| サイズ | 29.5cm |
| 素材 | 軽量ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用/左投げ用 |
安心感とスピーディーな持ち替えを両立させたオールラウンド用グローブで、さまざまなポジションで使える汎用性が特徴です。ポジションが固定されていない選手にとって使い勝手の良い構成になっています。
内野用と外野用の中間にあたるサイズ感のため、どちらのポジションでも大きく困りません。反面、専用設計のモデルと比べると、内野の持ち替えの速さでも外野の深さでも一歩譲ります。
内野も外野も守る選手や、これからポジションが決まる成長段階の選手におすすめです。1つのグローブで幅広く対応したい選手の実用的な選択肢になります。
Ip.003-Ac

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.003-Ac |
| ポジション | 外野手用 |
| サイズ | 31.0cm |
| 素材 | 軽量ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用/左投げ用 |
ポケットがやや浅めで軽量な外野手用グローブです。軽さを活かしたスピーディーな捕球につながる設計で、捕ってから投げるまでの動作が軽快になります。
浅めのポケットは持ち替えの速さで有利になる一方、深く包み込む安心感ではIp.017-Grに及びません。外野手用グローブの重さが負担になっていた選手ほど、軽量ステアレザーの効果を実感できます。
外野を守り始めたばかりの選手におすすめです。返球の速さで勝負したい外野手にとっても、アイピーセレクトのエントリーラインとして選びやすいモデルです。
ミットコレクション|捕手用・一塁手用の全6モデル
アイピーセレクトのミットは、硬式用と軟式用で素材とコレクションが分かれます。硬式はアルモニーア技術を搭載したARMONIA COLLECTIONと、キップレザーのKIP LEATHER COLLECTION。軟式はステアレザーのSTEER LEATHER RB COLLECTIONです。捕手用と一塁手用がそれぞれ用意されており、比較表のあとに順に紹介します。
| モデル名 | コレクション区分 | ポジション | 利き腕 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Ip.02AR-K | ARMONIA COLLECTION | 硬式捕手用(縦型) | 右投げ用 | ARB搭載 |
| Ip.030-K | KIP LEATHER COLLECTION | 硬式捕手用 | 右投げ用 | キップレザー・小型軽量 |
| Ip.031-K | KIP LEATHER COLLECTION | 硬式一塁手用 | 右投げ用/左投げ用 | キップレザー・小型軽量 |
| Ip.12AR-Rb | STEER LEATHER RB COLLECTION | 軟式捕手用 | 右投げ用 | ARB搭載 |
| Ip.020-Rb | STEER LEATHER RB COLLECTION | 軟式捕手用 | 右投げ用 | ステアレザー・小型軽量 |
| Ip.021-Rb | STEER LEATHER RB COLLECTION | 軟式一塁手用 | 右投げ用/左投げ用 | ステアレザー・小型軽量 |
Ip.02AR-K

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.02AR-K |
| ポジション | 硬式捕手用(縦型) |
| サイズ | – |
| 素材 | – |
| 利き腕 | 右投げ用 |
硬式捕手用の縦型ミットで、アルモニーアグローブにも使われる内裏部とARB(アルモニーアバックスタイル・特許第6343726号)を搭載しています。背面部の特殊構造により、ミットを構えたときの力みが取れ、次の動作へ移る際の安定感が生まれます。
縦型は捕球面を立てて使うため、低めのボールを止めやすい形状です。構えの段階から余分な力を抜けるアルモニーア構造との相性も良好です。
盗塁阻止のスローイングを速くしたい捕手や、構えたときの力みを取りたい捕手におすすめです。アイピーセレクトの技術思想が最も直接的に反映されたミットになります。
Ip.030-K

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.030-K |
| ポジション | 硬式捕手用 |
| サイズ | – |
| 素材 | キップレザー |
| 利き腕 | 右投げ用 |
軽量でキメが細かいキップレザーを使用した硬式捕手用ミットです。小型・軽量仕様で、構えたときの取り回しやすさを重視した設計になっています。
キップレザーは硬式球を受け続けても型が崩れにくく、捕球音も締まります。小型ゆえに捕球面は広くないため、面で受けるより芯で捕る技術が求められます。
軽さと取り回しの良さを求める捕手におすすめです。長いイニングをマスクをかぶって守る選手にとって、重量差は終盤の疲労に直結します。
Ip.031-K

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.031-K |
| ポジション | 硬式一塁手用 |
| サイズ | – |
| 素材 | キップレザー |
| 利き腕 | 右投げ用/左投げ用 |
キップレザーを使用した硬式一塁手用ミットです。Ip.030-Kと同じく小型・軽量仕様で、素早い捕球と持ち替えに対応します。
一塁手用ミットは大きく重い製品が多い中、アイピーセレクトは小型化で操作性を取りに行っています。ショートバウンドをすくう場面では、ミットを素早く動かせることが直接プレーの結果に効いてきます。
内野からの送球を確実に捕りつつ、転送も素早く行いたい一塁手におすすめです。大きく重いミットが扱いにくいと感じていた選手にも合います。
Ip.12AR-Rb

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.12AR-Rb |
| ポジション | 軟式捕手用 |
| サイズ | – |
| 素材 | ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用 |
硬式のIp.02AR-Kと同じARB(アルモニーアバックスタイル・特許第6343726号)仕様を、軟式向けに展開した捕手用ミットです。素材はステアレザーで、軟式でもアルモニーアの構造をそのまま体感できます。
軟式は硬式より打球が跳ねやすく、捕手には構えの安定と素早い反応が求められます。背面構造で力みを取るアルモニーアの考え方は、軟式でも同じように働きます。
軟式でプレーしながらアイピーセレクトの独自構造を試したい捕手におすすめです。構えから送球までの流れをスムーズにしたい選手に向いています。
Ip.020-Rb

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.020-Rb |
| ポジション | 軟式捕手用 |
| サイズ | – |
| 素材 | ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用 |
ステアレザーを使用した軟式捕手用ミットです。小型・軽量仕様で、軟式ボールを扱いやすい標準的な設計になっています。
アルモニーア構造を持たないぶん、構え方や捕り方に特別な慣れは必要ありません。ステアレザーの張りがあるため、型がついてからの安定感も続きます。
軟式で捕手を務める選手全般におすすめです。アイピーセレクトのミットを初めて使う選手でも、扱いに戸惑いにくいモデルといえます。
Ip.021-Rb

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.021-Rb |
| ポジション | 軟式一塁手用 |
| サイズ | – |
| 素材 | ステアレザー |
| 利き腕 | 右投げ用/左投げ用 |
ステアレザーを使用した軟式一塁手用ミットです。Ip.020-Rbと同じく小型・軽量仕様で、軽快な捕球動作につながります。
軟式の一塁は送球を受ける機会が多く、ミットの重さがそのまま守備の疲労になります。小型・軽量仕様のIp.021-Rbは、捕球姿勢を保ったまま長く守りたい選手の負担を抑えます。
軟式で一塁を守る選手におすすめです。他のポジションと一塁を兼任する選手にとっても、軽さは扱いやすさに直結します。
GEXT COLLECTION|少年用とトレーニング用
2026 SS GEXT COLLECTIONは少年野球向けのラインで、フィリピン製のモデルで構成されます。すべて2026年カタログのNEW表記モデルで、アンティーバックの採用により手の小さいジュニアにもフィットしやすい設計です。ラベルはいずれもNo.Sr01で統一されており、比較表のあとに各モデルを紹介します。
| モデル名 | ポジション | サイズ | カラー | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Ip.006-Gc | 少年用(中型) | 27.0cm | ブラック×ブルー | 掌捕球しやすい型 |
| Ip.007-Gc | 少年用(中型) | 27.0cm | ブラック | 掌捕球しやすい型 |
| Ip.005-Gc | 少年用(小型) | 26.0cm | ブラック×ブルー | 手の小さいジュニア向け |
| Ip.TR | トレーニング用 | – | ブラック×ブルー | 練習専用モデル |
Ip.006-Gc

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.006-Gc |
| ポジション | 少年用(中型) |
| サイズ | 27.0cm |
| 素材 | – |
| 利き腕 | 右投げ用 |
中型の少年用グローブで、オーソドックスな型により掌捕球がしやすいモデルです。アンティーバックの採用で背面が手に密着し、手の小さいジュニアでもグローブが遊びにくくなっています。
掌で捕る型は、捕球位置がずれたときに落球しやすいぶん、正しい捕り方が身につきます。少年野球で基本を固める段階には合った設計です。
小学校高学年など体格が育ってきた選手におすすめです。掌でしっかり捕る基本を反復したい段階の選手に向いています。
Ip.007-Gc

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.007-Gc |
| ポジション | 少年用(中型) |
| サイズ | 27.0cm |
| 素材 | – |
| 利き腕 | 右投げ用 |
Ip.006-Gcと同じ27.0cmの中型少年用グローブで、オーソドックスな型と掌捕球のしやすさを備えています。アンティーバックによるフィット感も共通仕様です。
型・サイズ・ラベルが同じため、性能面で迷う要素はほとんどありません。選ぶ基準はチームの雰囲気やユニフォームとの相性に絞られます。
同じサイズで落ち着いた配色を求める選手におすすめです。チームの規定で色が限られる場合にも選びやすいアイピーセレクトの少年用グローブです。
Ip.005-Gc

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.005-Gc |
| ポジション | 少年用(小型) |
| サイズ | 26.0cm |
| 素材 | – |
| 利き腕 | 右投げ用 |
GEXT COLLECTIONで最も小さい26.0cmの少年用グローブです。オーソドックスな型で掌捕球がしやすく、アンティーバックの採用により手の小さいジュニアにもフィットします。
大きすぎるグローブは、開閉が追いつかずに捕球そのものが遅れます。26.0cmという寸法は、力の弱い低学年でも自分の意思でグローブを閉じられる範囲に収まっています。
野球を始めたばかりの低学年の選手におすすめです。まずはグローブを自分で操作できる状態から始めたい場合に適しています。
Ip.TR
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Ip.TR |
| ポジション | トレーニング用 |
| サイズ | – |
| 素材 | – |
| 利き腕 | 右投げ用 |
通常のグローブとは用途が異なる、練習専用のトレーニング用モデルです。GEXT COLLECTIONの一員として2026年カタログに新登場しました。
トレーニング用は捕球面を絞ることで、面の中心で捕る感覚を身につける道具です。試合用グローブの代わりにはならないため、練習メニューの中で使い分ける前提になります。
捕球動作の基本を反復して固めたい選手におすすめです。通常のグローブと併用し、守備練習に組み込む使い方に向いています。
まとめ
この記事では、アイピーセレクトの野球グローブについて、ブランドコンセプトと独自テクノロジーを解説し、2026年カタログの現行ラインナップを全モデル比較しました。アルモニーアバックスタイルやTFB、薬指リングといった構造の違いが、そのままモデル選びの判断軸になります。
身体のつながりを重視するならアルモニーア搭載のIp.01AR-GrやIp.02AR-K、内野手で守備理論から選ぶなら十河モデルや大引モデル、これから始める選手ならADVANCE COLLECTIONやGEXT COLLECTIONが現実的な候補になります。
アイピーセレクトはあえて100%に仕上げず、プレーヤー自身が使い込んで完成させるブランドです。カタログの数値だけで決めず、実際に手にはめて感覚を確かめたうえで選んでください。アイピーセレクトの野球グローブ選びの参考になれば嬉しいです。


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